2005/02/07 00:02

消える0系 開業当時の"姿" 今月限り

 2月5日、産経新聞大阪社会部から、山陽新幹線で旧来からのデザインの0系が退役することとなった件についての談話取材を求められました。JR西日本によると、「白地に青のライン」という、1964年の東海道新幹線開業以来のデザイン(塗装)の0系は、2月いっぱいで定期運用からはずれ、しばらくはイベント列車などに使われた後、順次廃車となるとの由。JR西日本では、0系や100系を、「こだま」用編成としてリニューアルするにあたり、外装はグレーと緑色の2本のラインを引いた3色塗装に塗り替えている。このたび、0系の旧来型塗装の3編成の退役で、40年余にわたって走ってきた、元祖新幹線スタイル(塗装)の車両が、いよいよなくなってしまうことになる!
 同5日の産経新聞夕刊(大阪では夕刊も発行)に掲載された僕のコメントは、以下のとおりです。

≪一時代の終わり≫

 レイルウェイ・ライターの種村直樹さんの話
 「ブルートレインの『さくら』や『あさかぜ』が廃止になるのと同様に、鉄道輸送の一時代の終わりといえるだろう。0系が登場した昭和39年は、すでに電車特急もあったが、まだまだ汽車の時代だった。そこに登場した0系新幹線は従来と全く次元が違う斬新な車両で、驚きだった。運賃も高く、めったに利用しなかったが、大阪から名古屋に単身赴任し、月に1度帰るときには、近鉄の半分の時間で済むのに感心したものだ。鉄道が生き残るためには仕方がないが、ともに仕事をしてきたようで寂しい気がする」

Posted by 種村直樹 at 2005年02月07日 00:02
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