2005年01月28日

さくら 皮肉な終焉

 昨年12月22日にお伝えしたあさかぜ さくら 廃止が正式決定に関連の話題となるが、2月28日始発限りで廃止となる「さくら」には、下りが25日からの4日間、上りは22日からの7日間限定で、シングルデラックスが編成に組み込まれる。これは、ダイヤ改正後の「はやぶさ・富士」編成への再編対応が、運用の都合上で先取りされたことで起こる皮肉な現象である。ダイヤ改正後には「はやぶさ」との併結になる「富士」についても、下りは23日以降、上りは24日以降、同様にシングルデラックスを編成に組み込む。
 また、東京発2月28日の最後の下り「さくら」は、翌3月1日、鳥栖で運転をうち切られてしまい、鳥栖-長崎間が運休というのも、なんとも物寂しい。
 更に、大阪駅構内の改良工事にともなう線路切替工事のため、「はやぶさ・さくら」は、上下ともに2月26日始発の列車が、(日付が変わって27日の)大阪駅を迂回、尼崎駅に臨時に停車する。
 歴史ある特急「さくら」は、なにやらドタバタ感のある、皮肉な終焉をむかえることとなってしまった。
(卓)

Posted by レイルウェイ・ライター友の会 情報ステーション at 2005/01/28 00:11

2005年01月27日

臨時急行能登号運転

 新潟県中越地震の影響により運転を見合わせている上越線経由の夜行列車のうち、上野と金沢を結ぶ急行能登号が、臨時列車として経由路線を変更して一部運転再開が決まった。
運転されるのは2月11日(金)から3月12日(土)までの毎週金土曜日始発駅発の上下列車で、北越急行線経由での運転となる。
 このため一部運転時刻が変更されており、列車名を「能登91・92号」とし、北越急行線経由の運賃・料金が適用される。この列車の2月乗車分の乗車券類は2月1日(火)14時より発売される。詳しくはJR東日本新潟支社JR西日本の案内を参照のこと。
(天)

Posted by レイルウェイ・ライター友の会 情報ステーション at 2005/01/27 09:03

2005年01月26日

心を揺さぶる、冬の絶景 列車に乗りに行こう:『東京 大人のウォーカー』

 昨年12月24日付の対談「冬の列車旅」で予告のように、本日発売の雑誌『東京大人のウォーカー』2005年3月号=通巻第3号=(定価580円、角川書店、隔月刊奇数月26日発売)の

特集2 絶景に出会う
カシオペアと列車の旅

の最初に、落語家の三遊亭楽麻呂さんとの特別対談 「心を揺さぶる、冬の絶景 列車に乗りに行こう」が掲載されています。(カウンターの上を鉄道模型が走る「バー銀座パノラマ」にて)

 全体で、30ページ以上にわたる汽車旅特集となっており、おすすめします。

 ◎ ご案内
 『大人のウォーカー』には、「東京……」のほか、「関西」、「東海」、「九州」版がありますが、いずれも、2005年3月号では汽車旅を特集しており、三遊亭楽麻呂さんとの特別対談はすべてに掲載されています。

Posted by 種村直樹 at 2005/01/26 21:11

2005年01月25日

30年目の再会

 姉妹駅提携を結んでいるJR北海道稚内駅とJR九州指宿駅の両駅長が30年ぶりに「再会」することになった。これは25日、JR北海道が企画した「列島縦断ツアー」で稚内駅長が指宿駅を訪問して顔を合わせる。
 両駅は、1967年、日本列島の北と南に位置する観光地の窓口駅ということもあり、当時の国鉄総裁の勧めもあり姉妹駅提携を結んだ。駅長同士が会するのは1974年に指宿駅の提携記念碑の序幕の際に稚内駅長が訪問して以来となる。その後、助役の相互訪問なども行われていたが、分割民営化もあり交流が途絶えていた。
(天)

Posted by レイルウェイ・ライター友の会 情報ステーション at 2005/01/25 00:50

2005年01月23日

事実を書き記しておきたい -産経新聞-談話取材について

 番組改変についての朝日新聞とNHKの問題が、次第に泥仕合的な色合いを帯びてきて残念ですが、談話取材というのは、えてして、真意が伝わらないものです。僕も、最近の例では昨2004年(平16)12月21日産経新聞(東京印刷)社会面『東京駅-進む復元と周辺再開発 「伝統」「独創」の始発駅 22年度「丸ドーム屋根」完成』の記事に談話が載っているのですが、話した主旨と、引用部分は、まったく違っています。記事は、

 20日で開業から「満90歳」を迎えた東京駅。赤レンガの駅舎は震災、戦災にも負けず、高度成長期から何度も浮上した高層ビル化計画の波にものみ込まれず、生き延びてきた。駅周辺は先進都市へと変貌しつつあるが、平成22年度にも建設当時の姿に復元される。新旧のコントラスト。それが駅の未来像だ。

とのリードで始まる。まず「◆空襲で一部焼失」の小見出しをたてて、歴史を。
次に「◆長生き赤レンガ」の後半、次のように記されている。

‥‥63年に永久保存が決まり、平成11年には復元計画が固まった。JR東日本が約500億円をかけて創建当時の丸ドーム屋根に戻すというもので、22年度の完成を目指す。合わせて駅から皇居までの行幸通りなども整備される。
 「駅は大正時代以降の東京を見続けてきた生き証人みたいなもの。これからも“長生き”してほしい」。「東京ステーションホテル物語」などの著書があるレイルウェイ・ライターの種村直樹さん(68)も、シンボル復刻を待ち望む。

この後は、「◆立て替えラッシュ」の小見出しがはいって、結びとなる。

 談話の部分で、『これからも“長生き”してほしい』は、そのとおりで問題なし。ところが記者の文章になっている『シンボル復刻を待ち望む』が困る。僕はいつも書いたり話したりしているように、米軍機空襲に耐え、物資不足の中で今の三角屋根に復元し、半世紀にわたって生き抜いてきた現東京駅を残してほしいと訴えているのだ。今の仮普請も耐用年限がきており、保存するにはドーム復旧と変わらないほどの費用がかかるようだけれど、ホテルの屋根裏に残る戦災の焼け跡もろとも生かしてあげるのが東京駅へのエチケットでもあり、歴史の評価だと信じている。

 12月18日(土)夜、鉄道ジャーナル社の忘年会から帰ってくると、産経新聞のイトウと名のる記者(電話はケータイ)から自宅へ東京駅90周年のコメントが欲しいと電話がはいっていた。プッシュしてみると、駅舎復元の話が中心のようだったから捨ておけず、場所を事務所に移して約30分間話した。
 現駅舎のままで保存の件と、空中権移転ではなく、物理的に東京駅構内の上の空間を活用したいという持論を述べたら、イトウ記者はきわめて熱心に聞いてくれたが、記事は先に引用したとおりだった。その後、連絡はなく、掲載紙も送られてこない。

 談話取材を、話した内容の一部しか使わないのは珍しいことではないし、自分が取材する場合でも、こちらの都合で任意に使わせてもらっている。しかし、主旨を損なわないように気を使うのはイロハのイで、三角屋根の保存を願うのと、(ドーム駅舎の)"シンボル復刻を待ち望む"のとでは、まったく意味が違うではないか!
 昨年12月21日の朝刊を見たときは、産経新聞社に抗議しようと思ったものの、忙しかったのと、深刻な問題でもないため、そのままにしてしまった。ところが、4年前のトラブルで論争になるのを知り、事実を書き記しておいたほうがよいとの心境になった。"三角屋根保存論"から"ドーム復元"へ転向したと思われても業腹だし。

Posted by 種村直樹 at 2005/01/23 12:02

2005年01月22日

いすみ鉄道乗り歩き

 『鉄道ジャーナル』は、3月号が発売されたところですが、4月号(2月発売)むけに、19日(水)いすみ鉄道に乗り歩き、取材してきました。
 大多喜駅の近くに、「房総中央鉄道館」(開館時間10:00~15:30、毎週金曜日休館)がオープンしたばかりといった動きがあり、思ったよりもおもしろかったです。

http://www.town.otaki.chiba.jp/ は、千葉県夷隅郡大多喜町の公式サイトです。

Posted by 種村直樹 at 2005/01/22 23:45

「愛・地球博」関連トクトクきっぷ発売

 JR東海は1月21日、「愛・地球博」(愛知万博3月25日開幕)関連の各種往復商品を発売すると発表した。
 全国各地から会場までのアクセスを1枚にまとめた「愛知万博往復きっぷ」のほか、名古屋市内や近郊からの設定のもあり、おまけとして名古屋駅のタワーズ展望台の入場や駅ビル内の飲食店等の割引特典もつけられている。
 万博の入場券とセットで買うか、前売り入場券を提示することを購入の条件とし、2月24日からJR主要駅で発売される。

参考:JR東海のプレス発表(PDFファイル)
(卓)

Posted by レイルウェイ・ライター友の会 情報ステーション at 2005/01/22 11:01

2005年01月21日

鉄道ジャーナル2005年3月号 発売

 鉄道ジャーナル 2005年3月号(No.461)が発売となりました。

 レイルウェイ・ライター 種村 直樹 執筆の掲載記事は、

・ せめて「一日フリーきっぷ」を 地味だが誠実な上信電鉄

・ RAILWAY REVIEW 新幹線は欲しいけれど

・ DIARY 2004/12

となっています。
(聯)

Posted by レイルウェイ・ライター友の会 情報ステーション at 2005/01/21 21:30

2005年01月18日

中部国際空港開港 アクセス鉄道はひと足先に開業!

 2月17日の「中部国際空港=CENTRAIR=」開港までひと月を切った。海上の新空港へのアクセスルートとして、名古屋鉄道空港線(名古屋鉄道の第二種鉄道事業。常滑~りんくう常滑~中部国際空港 営業キロ4.2キロ)は、ひと足先に、今月29日に開業し、営業運転を開始する。自動車でのアクセス=道路の開業も翌30日に予定されている。
 ただし、2月上旬に開催される公募制見学会の当選者以外では、開港前に一般の人が立ち入れるのは、空港駅と駐車場、アクセスプラザ(アクセス交通機関・手段の拠点)だけとなるほか、名鉄系の中部国際空港セントレアホテル(アクセスプラザに隣接)は開港より先に2月1日に開業する運びだ。

参考:名鉄空港線開業記念等プレス発表(PDFファイル)
(卓)

Posted by レイルウェイ・ライター友の会 情報ステーション at 2005/01/18 18:35

2005年01月13日

40回を数える「有名駅弁大会」はじまる:新宿

 きょう13日(木)から、東京の京王百貨店新宿店で、恒例の「駅弁大会」が始まった。今年で40回目を迎え、いわゆる駅弁大会のパイオニアを自任して、「第40回 元祖 有名駅弁と全国うまいもの大会」と銘うっている。
 「とんとん(豚肉)対決」、「鯛めし対決」などの企画も催されている。会期は 25日(火)まで。
(卓)

Posted by レイルウェイ・ライター友の会 情報ステーション at 2005/01/13 18:00

2005年01月07日

2005 新年のご挨拶

 早や七草。七草とまではゆきませんが、我が家でも青いもののはいったおかゆを味わいました。

 総じて穏やかな三ヶ日で、元日午後には西新井大師へ初詣で見物に行ってきました。さほどの混雑でなく、肩すかしをくったような感じです。

 仕事の書き初め、初荷は『鉄道ジャーナル』誌などコラム原稿となり、4日(火)執筆、5日(水)出稿でした。

 本年もよろしくお願いいたします。

Posted by 種村直樹 at 2005/01/07 23:51

2005年01月04日

「鉄道分断 突貫作戦 奇跡の74日間」

 NHKテレビのドキュメンタリー「プロジェクトX -挑戦者たち-」では、今から10年前の阪神・淡路大震災の復興作業を題材として、「鉄道分断 突貫作戦 奇跡の74日間」という番組を放送する。来る1月11日(火)午後9時15分からの放送。
 高架橋が崩落し、再建には2年がかかるともいわれていた東海道本線六甲道駅周辺は、アイデアと努力によって驚異的なスピードでの復旧を成し遂げる。
 竣工時の検査(試運転)の映像には、平常時にはまずお目にかかれない、あっと驚くようなシーンも……
(卓)

Posted by レイルウェイ・ライター友の会 情報ステーション at 2005/01/04 17:15