2005年04月27日
JR西日本福知山線脱線事故
4月25日月曜日、プライベートな旅行で那覇空港に降り立つと、出迎えた先着の知人に空港内到着ロビーのテレビの前に案内され、携帯電話には読売新聞社を手始めにコメント取材が次々と入り、あちこちの話を聞くうちに今回の事故の全容が明らかになった。
僕はこの惨事を新しいタイプの鉄道事故であり、東武鉄道竹ノ塚駅踏切事故と重ね合わせ、都市災害のひとつと見る。福知山線電車の運転士は東武竹ノ塚踏切保安係と同様、見方によっては被害者の一人と見ることもできるのではないか。福知山線を“JR宝塚線”と名を替えて、地平に引かれたSL、ディーゼル時代と同じ線路を地下を走る最新のJR東西線と結んで増発、スピードアップしたところに無理がなかったか。
鉄道事業者に-交通全般のにない手に求められるのは、なによりも安全輸送である。安全は金食い虫で目先の増収につながらない。しかし、輸送を仕事とする以上、予想できることを含めて事故ゼロを目指し、安全への投資を続ける責務があると考える。
JR東西線乗り入れと同時に、福知山線もスピードアップに合わせた改良工事をしていれば、少なくとも今度の事故は起きていなかった可能性が高い。東武鉄道も北千住-越谷間複々線化と同時に立体交差化をしていたら、踏切事故は発生しなかった。それぞれの投資は、今度の事故による損失と比較してどのようなバランスシートになるのだろうか。
犠牲者の方のご冥福をお祈りします。
種村直樹
〔参考〕毎日新聞掲載のコメント
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/amagasaki/news/20050427org00m040016000c.html
2005年04月24日
愛・地球博 格安モニターツアー
このたび、JR東海ツアーズは、ゴールデンウイーク中の5月2、4、6、7日の4日間、各日1,000名限定で、首都圏からの万博日帰りツアーを企画した。東京・品川発着16,000円、新横浜発着15,500円(以上、大人の場合)で、名古屋まで往復のぞみ(限定列車から選択)利用、名古屋-万博八草のエキスポシャトルの運賃込み、これに万博の入場券をセットしたもの。ドリンク券のおまけもついている。1名でも申し込める。
同社は、通常の片道分交通費程度の大変お得なツアーと宣伝している。新幹線の利用客が少ない日を選んだ営業施策上のアイデアではあるが、いまいち盛り上がりに欠け、入場者も伸び悩んでいるとも評されている万博に出展しているJR東海グループにとって、苦肉の策なのかもしれない。ゴールデンウイーク以降の動きも注目される。
(卓)
2005年04月21日
鉄道ジャーナル2005年6月号 発売
鉄道ジャーナル2005年6月号(No.464)が発売となりました。
レイルウェイ・ライター 種村 直樹 執筆の掲載記事は、
・ 創業80周年から100年へ 時刻表がなくても乗れる福島交通
・ RAILWAY REVIEW 竹ノ塚踏切の存在が悪で恥
・ DIARY 2005/3
となっています。
(聯)
2005年04月05日
横須賀線武蔵小杉駅設置へ
JR東日本と川崎市は、4月4日、東海道本線別線(横須賀線ルート)の、西大井と新川崎の間に、武蔵小杉駅を設置することで合意したと発表した。
設置箇所は、南武線線路との交差する付近で、同線の(既存)武蔵小杉駅とは連絡通路で結ばれる。川崎市にとっては現在進めている再開発事業などの拠点機能を向上させる効果がある。2009年度中の開業を目指している。
南武線と横須賀線の接点駅の誕生となるため、最長片道切符のルートや、東京近郊区間ひとふで書きルートの選定、鶴見-府中本町間の貨物線を経由する臨時列車に適用する営業キロ、などに影響が出ることも予想される。
参考:JR東日本プレス発表(PDFファイル)
(卓)
2005年04月01日
事務所を大宮へ移転します! は、エープリル・フールでした!!
読者のみなさま、お騒がせしました。 2005-04-02 12:30:10
レイルウェイ・ライター 種村直樹
事務所を大宮へ移転します!
このたび、レイルウェイ・ライター事務所を埼玉県さいたま市大宮地区へ移転することを検討しています。鉄道博物館の展示等概要でもお知らせのように、同博物館が2007年をめどに開設されますが、その近辺に候補物件を物色中です。
現在の足立区竹ノ塚の事務所については、希望の方があれば、オークション方式での譲渡を検討しています。詳細は後日発表いたします。 2005-04-01 12:30:10
JR東海チケットレス導入へ
JR東海は3月30日、東海道新幹線のネット予約システム「エクスプレス予約」とICカードとを組み合わせ、改札機にカードをかざすだけで入出場できる方式を2007年度から導入する方針と発表した。
また、在来線では、06年度から順次、ICチップを内蔵したプリペイド式カードを導入する予定とも発表した。在来線(を主対象とする)ICカードが導入されれば、JRでは東日本の「Suica(スイカ)」、西日本の「ICOCA(イコカ)」に続くものとなる。
新幹線については自社員をモニターとしての実証試験を行うとのことである。
参考:JR東海プレス発表「エクスプレス予約ICサービス(イメージ・写真)」(PDFファイル)
(卓)